野球による肩の痛み
野球による肩の痛みの治療についてご紹介します。
症状:
野球でボールを投げるときに右肩が痛い。
患者:中学生、男子
治療:はじめに患者様から肩の痛いところを教えていただきましたが、こちらでよく診てみると、本当の痛みを出している原因の部位は別のところにありました。
痛いと思うところを自分で触ってみても何となく場所が違うようなとき東洋医学の経絡で探ってみると「そこです!」と意外なところにみつかることがあります。経絡治療ではそういう発見が時々あります。
今回の肩の痛みの場合、原因の部位を見つけてから、経絡治療で治癒力を引き上げ、さらに痛みを出している部位をやわらげたところ良好な兆しがあり、治療2回でほとんど良くなりました。
3回目の治療で動きなどを確認したところ良好でしたので治療は終了しました。
肩の痛みが出にくいようにするため、投球動作の指導もすることができました。
感想
スポーツでの痛みは、日々の練習での疲労や炎症の繰り返しによって発症するものがあります。
そのまま痛みをこらえて続けていると慢性化してしまい、より大きいケガにつながることもあります。
しかし慢性化していても今回のように案外早く良くなるものもあります。
スポーツにおいては、日常生活には影響のないレベルの少しの痛みでも全力で競技をすると出てくる痛みがあります。そのためスポーツでは少しでも体に痛みがあると本来の力を発揮することが大変に難しくなります。
当院ではたとえ怪我をしていても、まずは今の状態で出せる最大のパフォーマンスを発揮できるように体を調整し、大会までに出来る限りの回復を目指し、少しでもプラスの状態になることを考えて治療をしています。